ー🍇巨峰ヒストリーとともに!🍇ー

紫玉の家系図

1:「巨峰」の誕生
「石原早生」と「センテニアル」の交配で誕生しました。「巨峰」として品種登録を申請したが通らず、通称「巨峰」となりました。

2:「巨峰群の広がり」
通称「巨峰」が素晴らしいブドウのため、各生産者がさらに良い「巨峰」を求めて選抜(※)しました。
うち、「高墨」は「返町系巨峰」とならず、制作者が品種登録を申請し、受理されました。。

―選抜とはー
 家庭菜園で、同時に種をまいても、「早く」育つものと、遅いものがあります。 
その早くできたものから、タネをとれば、早くできる性質をもった、同品種ができます。
イメージはそんな感じです。

3:「高墨」から「紫玉」へ
 「高墨」が素晴らしいブドウのため、さらに良い「高墨」を求めて選抜し、「紫玉」が誕生した。
「――系高墨」とならず「紫玉」となった背景には:
・民間企業が開発したこと
・特許・著作権といった考え方が、世間に浸透していたこと  
もあると思います。

4:「紫玉:しぎょく」「高墨:たかすみ」って見かけないようねー
 市場出荷では、多くの生産者は「巨峰」として出します。知名度がないからです。
これには賛否がありますが、当園のポリシーは、「品種登録されたものは、その名前で売る!」ことです。

5:「巨峰」と、外観や食味は違うのでしょうか
 難しい話です。「紫玉」の方が甘い・小さい・丸いと言われることもがありますが、同じ条件(土や管理)で比べないとわかりません。当園も「巨峰」は地植え栽培、「紫玉」はコンテナ栽培ですので、比較できません。
 確実に言えるのは、
・「紫玉」の方が「巨峰」より早くできあがること。
・「巨峰」と似たような味がすること  
です。
私も「紫玉」栽培の目的は収穫時期の前倒しのためで、栽培方法を工夫しながら、さらに「早く・甘く」できることを狙っています。